2020夏季千葉県高等学校野球大会 あの瞬間を捉えた写真も多数
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打倒習志野 守備磨いた銚子商 エース宮内「千葉で1位取る」 【特別な夏、変わらぬ思い】(6)

ウエートトレーニングを行う銚子商の選手=銚子市
ウエートトレーニングを行う銚子商の選手=銚子市
昨夏の市川戦にも登板した銚子商のエース・宮内陸
昨夏の市川戦にも登板した銚子商のエース・宮内陸

 千葉県で習志野とともに甲子園優勝経験がある伝統校。15年ぶりの甲子園出場はコロナ禍で果たせなかったが、銚子商の加瀬泰雅主将は「俺たちが千葉で一番だぞ、と言いたい」。そして「一つずつ上がって行って、習志野は倒したい」。好敵手を念頭に頂点を目指す。

 Aシードとして臨んだ昨夏は市川との5回戦で失策が続出し敗戦。この1年は守備を徹底的に鍛えた。27連続アウトを取らなければノックが終わらない。そんな練習も行い、甘えを消した。練習の合間に白米を腹に詰め込むなど増量を意識し、昨夏から主力の選手も多い。手応えはあった。

 だが、戦わずして甲子園の夢は消えた。中止直後はショックの大きさから「(チーム全体で)気持ちが落ちて話になっていなかった」と加瀬。それでも選手間でミーティングを重ねてモチベーションを上げた。

 加瀬は新チーム発足から捕手に転向。当初、リードはすぐ覚えられたというが、捕球には苦労した。あざだらけになりながら扇の要に成長した。同学年で昨秋は背番号9だった加瀬悠太はいとこ。飯岡中時代、泰雅は硬式、悠太は軟式だったが「一緒に商業でやろう」と名門を志した。

 守りを武器にそつなく戦う今夏の銚子商。エースは昨夏の市川戦にも登板した宮内陸だ。銚子六中出身だが「野球に専念したくて」と寮に入った右腕。コロナで寮は閉鎖となり、部活休止中はキャッチボールやランニングで体力を維持した。

 「甲子園に出場できれば、人生が変わると思っていた。夢の舞台」。こう形容する聖地は消えたが「千葉県で1位を取ることを目標にしている」と意気込む。

 同校OBで就任4年目の沢田洋一監督は「途中で諦めかけた時期もあったが、大会ができて子どもたちも前向きになった」。胸の「CHOSHO」の誇りを胸に、千葉の頂点に立つ。


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