JFE東日本・猪田サヨナラ満塁弾 都市対抗野球

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JFE東日本―明治安田生命 9回裏JFE東日本2死、猪田が左越えにサヨナラ満塁本塁打を放つ=東京ドーム
JFE東日本―明治安田生命 9回裏JFE東日本2死、猪田が左越えにサヨナラ満塁本塁打を放つ=東京ドーム
9回裏JFE東日本1死満塁、岡田の左前打で平山快が生還し同点
9回裏JFE東日本1死満塁、岡田の左前打で平山快が生還し同点

 都市対抗野球大会第8日は20日、東京ドームで3回戦が行われ、JFE東日本(千葉市)が明治安田生命(東京都)に6-2で逆転サヨナラ勝ちし、4強入りした2012年大会以来の準々決勝進出を決めた。九回に岡田の2点打で追い付き、猪田が満塁本塁打を放った。

 パナソニック(門真市)は2-0で日本製鉄鹿島(鹿嶋市)を破り、JFE西日本(福山市・倉敷市)は8-4で鷺宮製作所(東京都)を下した。

▽3回戦
明治安田生命(東京都)
000020000─2
000000006x─6
JFE東日本(千葉市)
(明)古田、陶久、三宮-道端
(F)高橋、中林、橘、須田-土屋、猪田
▽勝 須田
▽敗 陶久
▽本塁打 猪田1号(4)(三宮)

 【評】JFE東日本が逆転サヨナラ勝ち。2点追う九回に岡田の2点左前打で追い付き、2死満塁から猪田が満塁本塁打で試合を決めた。3番手の橘が3回無失点の好投。九回は須田が3者凡退に抑えた。明治安田生命は逃げ切れなかった。

◆JFE連続逆転劇 19歳振り抜き「最高」

 放物線を描いた打球の到達点は左翼席上段だった。2-2の九回2死満塁、JFE東日本の猪田和希が本塁打。高卒2年目の19歳。チームを象徴する若い打者の一発で、奇跡的な逆転劇が完結した。九回のスコアボードに「6x」が窮屈そうに刻まれた。

 同点に追い付き、なお満塁で打席が回ってきた。一打サヨナラ。「左投手に強いデータがあった。ずぶとく、大舞台でびびる選手ではない」と落合成紀監督。期待通り、左腕のスライダーを完璧に振り抜いた。

 この回は2番からの攻撃。途中出場で9番に入った猪田は「同点で2死満塁は頭にあった」。高校2年の秋に外野手から捕手に転向し「守備より持ち味は打撃」と言う。「サヨナラ打は人生初めて。最高に気持ち良かった」とはにかんだ。

 チームのテーマは「超攻撃野球」。制球の良い相手先発に苦しみホームが遠かったが、積極的にバットを振りにいく姿勢をプレーボールから貫き土壇場で鮮やかにひっくり返した。猪田は「1~9番、誰からでも点が取れる」と力強い。

 前回優勝の大阪ガス(大阪市)を破った初戦に続く逆転サヨナラ勝ち。ヒーローは途中出場の選手たち。「若いチーム。サヨナラ、大逆転の実績がチームの血となり肉となる」と落合監督。完全に波に乗った。

◆岡田、重苦しさ払う同点打

 JFE東日本の岡田耕太が、九回1死満塁から同点の2点適時打を放った。

 フルカウントから4球ファウルで粘った末の10球目真っすぐを捉えると、打球は左前で弾んだ。「振り切った結果、詰まっても落ちた」。点が取れない重苦しい雰囲気を振り払い、一塁ベース上で拳を突き上げた。

 先発に名を連ねる4新人の一人。この日も内野席から外野席まで大応援団でぎっしり埋まった。「応援がすごいが、緊張せず楽しんでできている」と声を弾ませた。