快勝アルプス歓喜 1000人興奮、校歌再び 木更津総合16強 第100回全国高校野球 第11日

  • LINEで送る

7回に神子選手の適時打で3点目が入り、喜びに沸く木更津総合の応援席=15日、甲子園
7回に神子選手の適時打で3点目が入り、喜びに沸く木更津総合の応援席=15日、甲子園

 「応援が選手たちに届いた」。オレンジ色に染まった三塁側アルプススタンドに歓喜の笑顔が広がった。15日に甲子園球場で行われた第100回全国高校野球選手権大会2回戦で、木更津総合(東千葉)が7-0で興南(沖縄)に完封勝ち。チームを勢いづける本塁打や相手の本塁生還を阻止する2度の好返球など、2年ぶりの16強入りを決めた選手たちの攻守にわたる全力で伸び伸びとしたプレーに、スタンドを埋めた約千人の応援団は大興奮。甲子園今夏2度目の「全力校歌」を選手たちと共に歌い、勝利報告をしようとスタンド前に駆け付けた選手たちを大きな拍手と歓声で出迎え、喜びを分かち合った。

 右翼手の2年生、太田翔梧選手の好返球で失点を阻止した直後の二回、大曽根哲平選手が適時打を放ち先制すると、応援席の生徒らは笑顔でハイタッチ。すでに大盛り上がりのスタンドで大曽根選手の母、麻里子さん(48)は「東千葉大会ではあまり打てず落ち込んでいた。大舞台で結果を出してくれた」と、息子を誇らしげに見つめた。

 五回には1番東智弥選手の左越え本塁打で追加点。応援団長で野球部2年の林樹生さん(17)は「相手の応援に気合で負けないように声を出した。気持ちが先輩に届いた」と満足げ。熱気あふれる応援席が一層熱く盛り上がり、オレンジ色のメガホンをたたきながら大声援を送り、グラウンドの選手たちを後押しした。

 チームは好機を逃さず着実に加点し、2投手で完封リレー。2番手の根本太一投手が相手打者を右飛に打ち取った勝利の瞬間、応援団は飛び跳ねたり、抱き合ったりして喜びを爆発させ、2度目の全力校歌を歌い上げた。

 1回戦に続き投打がかみあった快勝に「チームメートに助けられながらも、無失点は素晴らしい」と先発した野尻幸輝投手の父、吉彦さん(54)。九回にダメ押しの2点二塁打を放った神山竜之介選手の父、暢行さん(44)は「甲子園での初ヒットが見られてうれしい。本人が一番ほっとしていると思う」と、目尻が下がった表情がさらに緩んだ。

 次戦は8強を懸け、この日の第1試合で逆転勝ちして勢いに乗る下関国際(山口)と17日に対戦。第94回大会に出場した同校野球部OBで、教育実習生として大曽根選手と神山選手のクラスを担当したことがある大沢純平さん(23)は「優勝を狙えるチーム。どんどん勝ち進んでほしい」。後輩たちに力強くエールを送った。