雨にも負けず気迫の投球 木総合エース野尻 第100回全国高校野球 第6日

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6回裏敦賀気比2死一、三塁、左飛に打ち取り雄たけびを上げる木更津総合・野尻
6回裏敦賀気比2死一、三塁、左飛に打ち取り雄たけびを上げる木更津総合・野尻

 「相手に気合で負けないようにピッチングした」。エースの野尻幸輝は大きな目を見開き気迫の投球。八回途中まで1失点と好投を見せた。序盤に降った雨をものともぜず、四回まで無安打に抑えるなど甲子園の初マウンドで実力を示した。

 インコースの直球と変化球の緩急がさえた。奪った三振は2だが、「気持ちで攻めて打ち取ることができた」。今冬に1学年先輩の山下輝と合同練習し教わった鋭く曲がるツーシームも駆使。味方の堅守を信じ凡打の山を築いた。福井県大会4試合をコールド勝ちした強力打線をねじ伏せた。

 昨年末から本格的に投手を始めたばかりだが、高い完成度を誇った。内野手を兼任している経験を生かし、相手打者が嫌がることを研究。投球間隔を細かく変えて走者も翻弄(ほんろう)し、盗塁は一度も許さなかった。

 「監督に甲子園10勝目を届けようという思いでやってきた。監督のおかげで今の自分がある」と同郷岐阜県出身の五島卓道監督に感謝する。打順は4番と攻撃でもチームの要。「勝ち進んで過去最高の8強を超えたい」と投打でけん引を誓った。