最後まで執念見せた 懸命に戦う姿に拍手 中央学院初戦で敗れる 第100回全国高校野球 第1日

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第100回全国高校野球選手権記念大会の開会式で入場行進する木更津総合の選手=5日午前、兵庫県西宮市の甲子園球場
第100回全国高校野球選手権記念大会の開会式で入場行進する木更津総合の選手=5日午前、兵庫県西宮市の甲子園球場
中央学院-済美 4回、中央学院・西村投手が適時打を放ち、喜びに沸く中央学院スタンド=5日、兵庫県西宮市の甲子園球場
中央学院-済美 4回、中央学院・西村投手が適時打を放ち、喜びに沸く中央学院スタンド=5日、兵庫県西宮市の甲子園球場
入場行進する中央学院の選手
入場行進する中央学院の選手

 「最後まで粘り強く戦う姿に感動した」。5日に甲子園球場で開幕した第100回全国高校野球選手権記念大会で、春夏連続出場の中央学院(西千葉代表)は、済美(愛媛)に食らいつく執念を見せたが4-5で惜敗。春のセンバツに続き、夏も「聖地での初勝利」に一歩届かなかった。悔しさと涙にくれるナインに、アルプススタンドからは惜しみない拍手が送られた。

 我孫子市からバス9台で駆け付けた中央学院の生徒や保護者ら約560人は、チームカラーの青色Tシャツ姿で3塁側アルプススタンドから声援を送った。序盤は点を奪い合う展開となり、中央学院の得点シーンでは大歓声が巻き起こった。

 3点を追う四回、西村陸投手がバットでチームに貢献。適時打を放った息子の活躍に、母の知子さん(50)は「失点を打撃で取り戻そうとしたのだと思う」と逆転に期待した。

 八回1死三塁の場面で、平野翔選手が内野ゴロで倒れる間に、長沼航選手が生還。1点差に迫るとスタンドの歓声は最高潮に。逆転を信じた九回の攻撃だったが、ヒットは生まれず、ゲームセット。春のセンバツに続き、またも「甲子園初勝利」に届かなかった。

 同校野球部でナインを率いた福嶋翔平部長と同級生だった佐藤泰平さん(29)は「一球を大切に最後まで粘る強さを感じた。後輩を甲子園で見られて感無量」と興奮気味に話した。

 食育アドバイザーの資格を持ち、食事面で選手をサポートした焼き肉店「東苑」の伊藤利朗社長(39)は「3年生は2年前、体が細かった。夏の甲子園で立派にプレーしているのは奇跡のよう」と感慨深げ。

 大谷拓海選手と小中高校が同じでチアリーディング部の糸賀茉尋さん(17)は「野球している時の姿に憧れる。最後の夏の応援だからいつも以上に頑張った」と笑顔で話した。

 西千葉大会では終盤の粘りが光ったが、四国の名門の前に本領を発揮できなかった。葛生優花マネジャー(17)は「最後まで諦めない野球を3年間見てきた。聖地で一緒に引退できるなんて選手たちに感謝したい」と甲子園の土で真っ黒になったユニホーム姿の選手を誇らしげに見つめた。

◆千葉の2校、堂々行進

 節目の大会の開会式は5日、午前9時から甲子園球場で行われ、史上最多となる56の代表校が入場行進した。南から北の順に入場し、43番目に西千葉代表の中央学院が登場。東千葉代表の木更津総合が続いた。照りつける真夏の太陽の下、両校は胸を張って聖地の土を踏みしめた。

 初の3年連続出場となる木更津総合は、比護涼真主将(17)が先頭で歩いた。「満員のお客さんで感激した。背が低く去年は一番後ろだったが、今年は自分が引っ張っていく覚悟も生まれた」と話した。県大会決勝で左足の太ももを肉離れした大久保貴揮選手(17)も元気に行進。「痛みもなくなってきたのでしっかり足を上げることができた」と笑顔で振り返った。

 木更津総合は大会第6日の10日に敦賀気比(福井)と初戦を迎える。