競泳の千葉県高校総体は6月22~24日、県国際総合水泳場で行われ、男子200メートル個人メドレーで早川太陽(東海大浦安)が2分5秒92の大会新記録をマーク。男子400メートル個人メドレーでも4分26秒91で大会新記録を樹立し2冠を達成した。
女子は星美里(昭和学院)が背泳ぎで100メートルと200メートルの2冠を達成した。
総合成績は男子が390点、女子が411点で男女ともに昭和学院が制した。男子は2年連続2度目、女子は2年連続34度目の優勝となった。
各種目の上位8人及び全国標準記録達成者は7月21~23日、神奈川県で行われる関東大会に出場、全国総体を目指す。
◆インハイ決勝視界良好 東海浦安・早川「狙い通り」
電光掲示板に今大会初となるGRの文字が浮かんだ。自己ベストを1秒以上更新する大会新記録2分5秒92で男子200メートル個人メドレーを制した東海大浦安の早川太陽は「狙い通りだった」と満足げな表情を浮かべた。
惜しくも2位に終わった昨年の悔しさを晴らす会心の泳ぎだった。400メートル個人メドレーでも大会新をマークし勢いが止まらない。
早川と2位の昭和学院・寺門弦輝。隣を泳いだ2人は共に大会新記録をたたき出した。最後まで激しく競り合い両者一歩も引かぬままタッチの差で優勝をつかみ取った。最近知り合ったという1年生の台頭に「ありがたい存在。ライバルがいるからこそ練習を頑張れる」とうれしそうに語る。
結果を出すために徹底して長距離を泳ぎ、筋力トレーニングに励んできた。関東大会への出場が決まり、「インターハイに行くのは当然。決勝まで進み活躍したい」と最後の夏へ決意を新たにした。
◆兄弟対決は弟に軍配 男子200バタ 東海浦安・井上海
「やっと倒せた」。東海大浦安1年生の井上海は落ち着いた口調で静かに喜びをかみしめた。男子200メートルバタフライで3年生の兄、井上航に初めて勝った。
今回は前半飛ばし気味に進め、中盤に持ちこたえて、ラストスパートをかける作戦で挑んだ。だが、150メートルを過ぎてから隣を泳ぐ兄の姿が視界に入り、慌ててしまったという。それでも「タイムには満足していないが、立て直せたのは大きかった」と前向きにとらえる。
前日の練習で共に泳いだ際に「勝てるかもしれない」という手応えがあった。実戦での勝利は「いつもあと一歩で勝てなかった」という1年生にとって大きな転機となった。
ずっと背中を追いかけてきた兄からはただ一言「速いな」と言葉を掛けられた。レース後には兄に対して「俺が勝ったからな」とおどける一幕もあり、仲の良さを見せた。「関東大会でも3年生に勝ちたい」。確かな自信を胸に挑む。
◆1年生スイマー圧勝 男子100 ・・・
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