2018年3月12日 05:00 | 有料記事
県立校で甲子園。その夢を4校でかなえたのが、蒲原弘幸だ。1965年夏の佐賀商。70年春の千葉商。78、81年春(準優勝)、83年夏の印旛。99年春夏の柏陵。通算7度の甲子園へ導いた名将だが、「選手の後押しをしただけですよ」と柔和な笑顔で答える。偉業の裏には、高校野球を愛し打倒私学に燃えた男の、人間味あふれる熱血指導があった。(敬称略)
昭和50年(1975年)。木下駅についたら見渡す限り利根川と田んぼ。グラウンドは草だらけで、雨が降ると沼地になっちゃう。バックネットはなく、ボールは田んぼに落ちていく。しまったなぁと途 ・・・
【残り 2355文字、写真 1 枚】