鮮度向上で競争力アップ 県補助で新型施設 産業のすそ野拡大も 銚子・勝浦漁港

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 全国有数の漁業県である本県の漁港機能をさらに充実させようと、県は本年度から、新型施設の導入を進める銚子漁港と勝浦漁港への補助事業を始める。鮮度が命の水産物にとって、漁港での衛生管理は重要で、両港は、新鮮な魚を狙う鳥の侵入を防ぐ閉鎖型の荷さばき場や新型の製氷・貯氷施設の建設を予定している。高値で売れる鮮魚をより多くの漁船が水揚げすれば、他港との競争力が向上。港周辺の加工業や運送業の振興にもなるため、県は整備費用の助成で産業のすそ野拡大にもつなげたい考えだ。

 2011年の水揚げ量が約22万5千トンと全国第1位の銚子漁港。勝浦漁港もカツオ一本釣り漁業では全国有数の水揚げ高を誇り、両港は本県を代表する漁業拠点となっている。

 県水産課によると、銚子漁港では、既存の市場の老朽化が激しく、屋根があるだけの開放型施設のためカモメやハトが侵入する上、風雨にさらされ直射日光が当たり、鮮度維持に限界があった。

 このため、銚子市漁業協同組合は、三つある市場のうち、最も古く東日本大震災でも被災した第1市場に高度衛生管理型荷さばき施設を建設。鳥の侵入を防ぐ閉鎖型施設で、入場時に長靴や車両を消毒でき、直接床に置く方法に代わって魚を入れる容器を備えるなど、衛生管理が徹底され、より新鮮な魚を消費者に届けることが可能となる。

 勝浦漁港では、勝浦漁業協同組合が新型の製氷貯氷施設を導入する。製氷能力が1日30トンから50トンに向上し、配送時や漁船内での鮮度維持につながる。