2021年3月5日 05:00 | 無料公開

手指消毒液や透明ついたてが用意された船橋市役所内の期日前投票所=4日

投票者に近づく場合の使用を想定するフェースシールド
知事選の期日前投票が5日に始まるのを前に、有権者が約53万人に上る船橋市の選挙管理委員会は4日、新型コロナ感染防止対策で導入する備品を各期日前投票所に用意した。投票者に手指消毒をしてもらい、用紙を交付する職員や立会人の席には透明ついたてを設置。記載台を小まめに消毒し、消毒したばかりの鉛筆も希望者に配る。コロナ緊急事態宣言が選挙期間と重なる異例の事態。市内で感染判明も続く中、細心の注意を払っての対応となる。
船橋市選管は、市内の期日前投票所を1増の8カ所にした。当日投票所84カ所でも換気を含む同様のコロナ対策を取るが、集中を避けるためにも期日前投票の活用を呼び掛けている。
船橋市役所の会議室に開設の期日前投票所では職員が点検を進めた。入り口に周囲との距離確保やマスク着用、手指消毒液の使用を呼び掛ける案内文を掲示。アルコール消毒液だと体に支障が出る人向けには使い捨ての手袋を用意した。待ち時間を減らすために投票用紙記載台も増設した。
投票者に近づく必要がある場合は、職員らがマスク付きフェースシールドを使う。持参忘れなどに備えた新品マスクも確保した。
有権者に送る入場券には2019年参院選での各期日前投票所の利用傾向を示したチラシを同封。市ホームページにも掲載し、期日前投票の分散も図る。
前回4年前の知事選で船橋市内の期日前投票者は約3万3千人。市内投票者全体の約24%を占めた。
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