2021年3月3日 05:00 | 無料公開
自民党千葉県議団は2日、女性活躍などのあり方を検討する議員連盟の会合を開き、県男女共同参画条例制定などへの議論を開始した。全国で唯一、都道府県レベルで同条例がない状況が本県で続いているが、脱却見通しとなった。新年度の制定を目指す。
議論を主導する吉本充議員は会合後「女性がより輝ける社会の実現を目指したい」と条例制定への意欲を示した。高橋祐子議員ら同党女性3議員は「全国で最後の制定となるが、今の時代に合った条例をつくる」「虐待や少子化など社会問題の解決につながるような内容にする」と強調した。
県内では堂本暁子知事時代に県執行部が条例案を提出したが、当時の自民党県議団が「ジェンダーフリー(性差にとらわれない平等社会)」の考え方などに反発。同党が代替案を提出して議論したが双方が譲らず、県議任期満了に伴って廃案となった経緯がある。県は「男女共同参画計画」に基づき施策を展開しており、県側に改めて条例制定する動きは見られなかった。
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