千葉柏道の必要性周知 国道16号渋滞緩和へ 沿線4市と県がシンポ

千葉柏道路の効果を考えたシンポジウム=柏市
千葉柏道路の効果を考えたシンポジウム=柏市

 激しい渋滞で知られる国道16号の補完道路として利根川沿いに整備構想がある「千葉柏道路」の必要性を周知するシンポジウムが、柏市内で開かれた。登壇者は16号の混雑に伴う経済や生活への悪影響を指摘し、新たな広域道路に「市民の暮らしを変え、経済発展の可能性も高まる」と期待の声を上げた。

 千葉柏道路を巡っては、県道路協議会が6月、野田市-印西市部分約36キロについて新たな検討組織を発足させ、具体的な検討を進めることを決めている。同協議会は県内幹線道路の計画を国や県が調整する場。

 シンポは柏など計画上の沿線4市と県の主催。同道路に期待する効果として、秋山浩保・柏市長は「(大型車の分散により)渋滞を避ける車の抜け道だった生活道路の危険性低減や、路線バスの定時性向上など市民の暮らしが変わるインパクトがある」と期待した。

 星野順一郎・我孫子市長は「企業誘致のための沿線の土地利用変更が可能になる。利根川の堤防強化にもつながる」と利点を挙げた。同市に工場のあるブラストメーカー、ニッチューの平塚勝朗社長は「企業は時間との闘い。時間が読めなければ我孫子に工場を持つ意味がないほど危機感がある」と訴えた。

 野田市にキャンパスのある東京理科大の寺部慎太郎教授は「16号は沿道に商業施設が建ち並び、遠隔地に物を運ぶ本来の機能が果たせていない」と指摘。千葉柏道路の効果として「常磐道や北千葉道路とつなげることで東京都や茨城県に広がる広域ネットワークが形成される」と述べた。


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