介護人材確保へ視察 財政支援を検討 森田知事育成学校で 【ベトナムレポート】

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人材育成スクールを視察し、学生と交流する森田知事=20日、ホーチミン
人材育成スクールを視察し、学生と交流する森田知事=20日、ホーチミン

 【ホーチミン=加藤凱】ベトナムを訪問中の森田健作知事は20日、現地の若者に日本語やマナーを教え、技能実習生として送り出している「カイゼン吉田スクール」(ホーチミン)を見学した。将来の人手不足が確実視される介護分野に、同国から人材を受け入れることを含んだ視察。スクール運営会社社長と意見交換した森田知事は受け入れに向け、県として日本語学習費用など財政支援する考えを示した。

 同スクールは現在約3700人の学生が在籍し、うち約千人は既に技能実習生として日本企業から内定を得ている。派遣先の多くが製造業で、介護に特化した教育プログラムはまだないが、今後用意する方針という。

 森田知事を出迎えたレ・ロンソン社長兼校長は「介護はお年寄りのケアが好きな人を募集することが大事。日本語、介護に必要な心構えを教えた上で送り出したい」と説明。県へ要望することについて森田知事が意見を求めると、社長は学生への財政支援を提案した。

 森田知事が教室を訪れると学生が拍手で迎え、声をそろえて「どうぞよろしくお願いします」とあいさつした。森田知事は「元気な声を聞いてうれしくなった。ぜひ日本に、できたら千葉にも来てほしい」と返し、訪日の不安や、楽しみにしていることを問いかけるなど交流した。

 視察を終えた森田知事は「介護事業者による助成はあると聞くが、自治体による支援は少ない。『もっと勉強したい』という学生への支援を、家賃も含めて考えなければならない。しっかり検討させていただく」と話した。

 スクール視察前の午前にはホーチミンのフォン市長と会談。森田知事が介護分野の人材不足について切り出すと、フォン市長は「協力できればと思っている」と応えた。

 16日から始まったシンガポール、ベトナムでの初トップセールスの全行程を終え、森田知事は「大きな手応えを感じた」と総括。21日に帰国の予定。