2020夏季千葉県高等学校野球大会

五輪前は不可能 幕張新駅工期6~7年 JR概算費180億円

 JR京葉線の海浜幕張―新習志野駅間への新駅設置構想で、千葉県企業土地管理局と千葉市は31日、JR東日本から、新駅開業に約6~7年の工期が必要で、2020年東京五輪・パラリンピックには間に合わないとの調査結果が出たと発表した。概算事業費は約180億円と示された。付近の幕張メッセが五輪・パラ計7競技の会場になり、20年までの暫定開業を目指す動きもあったが、今後は五輪とは切り離し、費用分担を含めた具体化を模索する。

 新駅は、大規模商業施設「イオンモール幕張新都心」の隣接地(千葉市美浜区浜田2、同局保有地)に設置する構想で、地元の費用負担が前提の「請願駅」。

 15年末、同局と同市、イオンモール、習志野市の4者が調査会を発足し、JRに概算の事業費と工期の調査を依頼していた。

 県庁で合同記者会見した同局と千葉市の担当者は、調査結果を4者でさらに精査するとした一方で、JRが「五輪前の開業は、暫定的にも実現できる余地はない」と断言したと報告。今後は、五輪客の玄関口の役割は外し、商業施設や住宅が増える地区全体の回遊性、利便性を高める観点で新駅を検討する方針を説明した。ただ、今後のスケジュールは白紙という。

 工期は、駅舎と全長210メートルのホームで約6年間(設計と事業認可に2年半、工事で3年半)。車両基地があって改札口を置けない北側と結ぶ自由通路(全長150メートル)も含めると、さらに工事に1年を要する。

 事業費は、自由通路を除くと約130億円(駅舎・ホーム工事費104億円、設計費9億円、JRの管理・システム改修費16億円)。自由通路には約50億円(工事費44億円、設計・管理費各3億円)を見込んだ。

 同区間の線路は上りが高架構造に対し、下りが地上を通っているため、ホームも2層式でエレベーターなどが必要になるという。

 五輪前の新駅開業が不可能になったことで、五輪客受け入れに向けた整備は海浜幕張駅が中心になる。


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