柏市人口に回復の兆し 9月以降、流入順調 “ホットスポット”返上に期待

 東電福島第1原発事故の影響で比較的高い放射線量が検出されるなどいわゆる“ホットスポット”問題に揺れる柏市で、人口の回復傾向が現れ始めた。放射線への懸念から昨夏以降、減少を続けてきたが、9月(228人増)、10月(382人増)と連続して転入が転出を大きく上回った。つくばエクスプレス(TX)柏の葉キャンパス駅近くのマンションなどへの入居が後押ししているとみられる。市担当者は「回復とみるのは早計だが、風評が取り除かれてきたならありがたい」と汚名返上に期待を寄せている。

 柏市は、都心を結ぶJR常磐線や東京メトロ千代田線、TXのほか、国道6号線や常磐自動車道など交通の要衝。県内では船橋市と並ぶ「中核市」(人口30万人以上)で、2010年8月には市内人口が40万人を突破した。

 だが、東日本大震災後の原発事故で高線量が検出されるなどホットスポット問題が顕在化。風評被害も拍車をかけ昨年8月以降、ほぼ毎月人口が減り続けてきた。

 変化が現れ始めたのは今年春。同市情報政策課によると、4月168人、5月116人と増加が見られると、9月には228人の大幅増。10月も382人と流入に勢いが出てきたという。


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