【動画あり】千葉県内で鳥インフル確認 市川の新浜鴨場、アイガモやアヒル計約330羽殺処分 関東で今季初

鳥インフル発生を受けた県対策本部会議で、今後の対応を指示する熊谷知事(右)=5日、千葉県庁
鳥インフル発生を受けた県対策本部会議で、今後の対応を指示する熊谷知事(右)=5日、千葉県庁
鳥インフルエンザが発生した市川市の新浜鴨場で消毒作業する千葉県職員=5日(県提供)
鳥インフルエンザが発生した市川市の新浜鴨場で消毒作業する千葉県職員=5日(県提供)

 千葉県は5日、市川市の宮内庁新浜鴨場で鳥インフルエンザが確認されたと発表した。今季の発生は全国6例目で、関東では初。県は同日午前に対策本部会議を開き、本部長の熊谷俊人知事が同鴨場で飼育するアイガモとアヒル計約330羽の殺処分を完了したと報告し「全国に誇る本県の養鶏業が大きな打撃を受けることがないよう感染防止に努める」と、早期収束へ全庁を挙げて取り組むよう指示した。

 県畜産課などによると、同鴨場ではアイガモ265羽とアヒル73羽の計338羽を飼育。飼育場3カ所のうち1カ所で3日に3羽、4日に8羽が死んでいるのを宮内庁職員が見つけた。同日に連絡を受けた県中央家畜保健衛生所職員が簡易検査を実施し陽性を確認。その後の同衛生所での遺伝子検査の結果を踏まえ、5日午前5時、農林水産省が「疑似患畜」と判定した。

 発生を受け県は、対策本部を設置し、同鴨場で飼育するアイガモとアヒル計約330羽の殺処分を開始。同5時40分に殺処分を、同11時に消毒作業をそれぞれ終え、ウイルス封じ込めに向けた「防疫措置」を完了した。今後焼却処分に着手する。

 また、同鴨場の半径3キロ以内について、鶏・卵等の移動を原則禁止する「移動制限区域」に、同3~10キロ以内を持ち出しを禁止する「搬出制限区域」に設定した。ただ、周辺10キロ以内には採卵鶏など家きんを扱う農場はなく、学校・幼稚園など計20団体・個人が計74羽を飼育しているという。

 また、環境省が発生地域の周辺10キロ以内を「野鳥監視重点区域」に指定し、野鳥監視を強化する。

 県内では昨季、鳥インフルが11農場で発生し、県内採卵鶏の約36%に上る計約456万羽を殺処分した。同課担当者は「今年こそ発生させないという思いだったのでショックもあるが、感染拡大を防ぐための対応を進めていく」と述べた。

 宮内庁ホームページによると、鴨場は池に飛来した野生のカモをアヒルに誘導させる伝統的な狩猟法を行う施設で、海外の要人をもてなす際に猟が披露される。


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