緊急事態も人減らず 「五輪で気の緩み」「ワクチン早く」 千葉県内、感染者初の千人超え

マスク姿で街を行き交う人々=午後5時45分ごろ、千葉市中央区
マスク姿で街を行き交う人々=午後5時45分ごろ、千葉市中央区

 「予想していた」「びっくり」。県内で新型コロナウイルスの新規感染者数が6日、初めて千人を超えた。県民の受け止めはさまざまだが、3度目の緊急事態宣言中にもかかわらず「人出が変わらない」と国の政策を疑問視する声が上がった。五輪開催に伴う“気の緩み”を懸念する声も。日ごと増大する感染者と不安に、働き盛りの30代は「早くワクチンを」と訴えた。

 県北東部から千葉市内に電車通勤する50代の会社員女性は「都内の感染者が多いので(千人超えは)予想していた。自分が感染していてコロナを運んでいないか心配。電車に乗りたくない」と不安を隠さない。

 千葉市中央区のパート従業員の女性(37)は、外出している人や暑くてマスクを外している若者を見掛け「気が緩んでいる」と実感。「ワクチンを打つと決断したのに予約ができない。国は感染を抑える政策をしっかりしてほしい」と注文した。

 「五輪が開幕してから急に感染者が増えた」と指摘する同市中央区の私立大学生(23)。「人出はコロナ前と変わらず、五輪が気の緩みの原因の一つでは」と推測した。

 中国出身で日本に10年以上住んでいる船橋市の会社員女性(36)も、五輪開催と感染者増に関連があると考える。「千人を超えたのにはびっくりした。情報発信が五輪の方にばかりいってしまい、国から国民への(コロナの)警戒呼び掛けが不十分。国民の意識も五輪に向いてしまい、政府が何もしていないように見える」。自身は在宅勤務中心となり、職場でワクチン接種もできたが、保育園に通う子どもが心配で夏の帰省や旅行は「しない」と断言した。

 昨年、長男を出産した市川市の会社員女性(28)は、大阪府の祖父母にひ孫を会わせる予定だったが断念。実家への帰省もやめ、買い物など最小限の外出にとどめている。「今更遅いが、五輪開催前にワクチン接種が行き渡っているべきだった」と厳しい。

 「五輪は人出が増えた原因だとは思わない」と話すのは、東京都内から仕事で千葉市に来た自営業の浅水伸介さん(40)。「企業がイベントをするなど以前より神経質でないことが要因では」と分析した。

 船橋市の会社員女性(36)は「五輪開催と感染増加に関係はないと思うが、私も(同じ30代の)夫もまだワクチンを打てていない。早く接種したい」と不安げ。「高齢者の感染が減ったのはワクチンの効果。仕事などで一番外出する世代に接種が行き渡らず、感染が増えているのでは」と接種の加速化を望んだ。


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