千葉県教職員異動2024 検索ページ

高さ4メートル、長さ80メートル”ごみの壁” 佐倉の集落に大量産廃 住民「早く撤去を」千葉県「排出元がすべき」

静かな農村部の集落に放置された大量の産業廃棄物。地元住民の頭を悩ましている=6月14日、佐倉市
静かな農村部の集落に放置された大量の産業廃棄物。地元住民の頭を悩ましている=6月14日、佐倉市

 佐倉と八街の市境に大量の産業廃棄物が放置されている。千葉県警は廃棄物を受け入れていた会社社長の男(37)=千葉市中央区=を廃棄物処理法違反の容疑で逮捕。千葉県は撤去に向けて排出元の調査を進めている。産廃の搬入はストップしているが、夏を迎えて悪臭が発生。家電製品などの“便乗投棄”も頻発するなど、周辺住民の生活を脅かしている。近くに住む女性(69)は「このままでは困る。早く片付けてほしい」と撤去を強く求めた。

 県廃棄物指導課によると、昨年6月ごろ、佐倉市上別所地区の約4千平方メートルの農地に廃プラスチックや建築廃材などがフレコンバッグで搬入され始めた。同11月ごろまでの5カ月間で運び込まれた量は約1万1300立方メートル。高さは約4メートルに達し、道路沿い約80メートルにわたって“ごみの壁”が連なる。

 社長は当初、県に対して搬入について「燃料として売るために購入した廃プラスチックを一時保管するため」と述べた。販売する様子もなく、日に日 ・・・

【残り 767文字】



  • LINEで送る