捜査書類6251点を自宅で放置 期間は29年…容疑で我孫子署の巡査部長書類送検 県警

千葉県警
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 捜査書類や証拠品を自宅で放置したなどとして、県警は16日、公文書毀棄(きき)と証拠隠滅の疑いで、我孫子署警務課の男性巡査部長(49)を書類送検し、停職3カ月の懲戒処分とした。期間は約29年、総数は876件で6251点分に上っており、このうち51点が関係する五つの事件で公訴時効が成立。巡査部長は同日付で依願退職した。

 県警監察官室によると、巡査部長は刑事部門での勤務が長く、昨年3月の内部調査で、担当していた事件の捜査書類などが入った段ボール箱が同署の倉庫や巡査部長の自宅から数十箱見つかった。巡査部長は「人事異動の際に家に持ち帰って整理しようとしたが、放置してしまった」と釈明している。

 捜査書類などは本来、キャビネットに施錠して保管し、目録で管理。刑事課長が月に複数回確認することになっているが、巡査部長が自宅に持ち帰っていたため、不適切な保管に誰も気付かなかった。これまでに情報の流失や悪用された形跡は確認されていないという。

 書類送検容疑は、同署管内で16年に発生した強盗・住居侵入事件と19年に発生した詐欺事件について、複数の捜査資料や証拠品を自宅に持ち帰るなどして隠した疑い。

 強盗・住居侵入事件はすでに容疑者が摘発されており、刑が確定済み。詐欺事件は未解決となっているが、関係する捜査書類など165点が不適切に保管されていた事実は、捜査に大きな影響を与えないとしている。

 川口光浩首席監察官は「信頼を著しく損ねる行為で深くおわびする。捜査書類や証拠品の業務管理の徹底について指導を行い、再発防止に努める」とコメントした。


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