
千葉県内で19日、新型コロナウイルスに感染した高齢男女4人の死亡と、10歳未満から90代以上の129人の感染が判明した。1週間前(12日)の105人を上回った。船橋市内の通所介護事業所でクラスター(感染者集団)が確認された。県内の死者は536人、累計の感染者は2万8453人に増えた。
県は、3人の死亡と64人の感染を発表した。死亡したのは90代以上の男性1人と80代女性2人で、いずれも県内居住で基礎疾患があった。うち2人は入院先の病院で感染した疑いがある。
船橋市は、通所介護事業所「すみれの家」(同市高野台)でクラスターを確認したと発表した。利用者6人と職員2人の計8人。重症者はいない。感染が判明した利用者は80代と90代で、全員市内居住。同事業所は13日から休止しており、利用者と職員の全員を検査中。
このクラスターとは別に同市は、感染して入院中だった市内の80代男性1人の死亡と、10代~90代の32人の新規感染も発表。クラスターが発生している市内の介護老人保健施設「みさきの郷」では、さらに7人の感染(職員4人と入所者3人)が判明。市立医療センターの医療従事者1人の感染も分かった。
千葉市は、21人の感染を発表した。クラスターが確認された稲毛区の民間保育園で新たに園児7人が感染し、感染者は計12人になった。
柏市は、12人の感染を発表した。市内居住の10代~40代の5人は両親と子どものきょうだい3人の家族で、別のきょうだいで20代の会社員女性の濃厚接触者として感染が分かった。
19日に県内で感染が確認された人の居住地は▽船橋市28人▽千葉市21人▽松戸市16人▽柏市11人▽市川市8人▽浦安市6人▽習志野市と印西市が各5人▽佐倉市と木更津市が各4人▽八千代市3人▽鎌ケ谷市と芝山町が各2人▽流山市、我孫子市、四街道市、白井市、富里市、君津市、旭市、いすみ市、富津市、長南町、御宿町、長生村が各1人▽県外2人だった。