高齢ドライバーは気分が晴れ、晴れの日に…千葉県警、事故防止へ「はればれ運転」呼び掛け

高齢者に「はればれ運転」を紹介する警察官=昨年9月、香取市内の教習所(千葉県警提供)
高齢者に「はればれ運転」を紹介する警察官=昨年9月、香取市内の教習所(千葉県警提供)

 高齢者の交通事故防止に向け、千葉県警は心身の健康や安全な環境を整えてハンドルを握る運転を「はればれ運転」と名付け、昨秋から周知を図っている。近年、人身事故の発生件数は減少傾向にあるが、高齢者に限った発生件数はほぼ横ばいで推移。こうした実態を踏まえ、身体機能や運転技能の衰えと向き合うドライバーに「心も天気も晴れ晴れした時に運転してほしい」と実践を求めている。

 「雨の中、緊張しながら運転するのだったら、車を使うのはやめよう」-。危険を避けるために時間や場所を選択し、体調などにも配慮して運転技能の衰えを補うこうした運転は、全国で「補償運転」と呼ばれている。

 ドライバー自身が安全運転のための条件を設けることが、事故防止に有効とする考え方。県警は高齢者により分かりやすく理解してもらうため、千葉県独自のネーミングとして「はればれ運転」と名付けた。各警察署や教習所などでPRを進めている。

 県警によると、ミニバイク以上の車で過失の重い第1当事者となった高齢者による人身事故は、県内で昨年、11月末時点で2684件に上った。新型コロナウイルスの影響か、ここ数年では低い件数だが、全年齢の中での構成率は年々上昇し25・2%に達している。

 高齢者の事故を巡っては東京・池袋で2019年4月、乗用車が暴走して通行人を次々とはね、母子が死亡した事故が大きな関心を集めた。県内でもブレーキとアクセルのペダル踏み間違えなどによる事故が相次いでおり、社会問題となっている。

 県警交通総務課の担当者は「気分がよく、天気がいい時に運転してもらえれば事故は防げるのではないか。運転の選択肢を考えてほしい」と説明。安全運転相談ダイヤル「♯8080」の利用も呼び掛けている。


  • LINEで送る