館山女児殺害 母親に懲役8年判決 「執拗かつ残忍な犯行」

千葉地裁
千葉地裁

 館山市内の空き家で次女=当時(3)=の首を絞め窒息死させたとして、殺人の罪に問われた無職、宮下(旧姓羽山)有布子被告(41)=君津市=の裁判員裁判の判決公判が3日、千葉地裁で開かれ、平塚浩司裁判長は「強固な殺意に基づく執拗(しつよう)で残忍な犯行」として懲役8年(求刑懲役9年)の判決を言い渡した。

 判決によると、元夫(52)=同罪で懲役9年判決確定=と共謀し、昨年10月1日午前1時~同40分ごろ、以前住んでいた館山市内の空き家で、有依ちゃんの鼻や口を手でふさぐなどして窒息死させた。

 弁護側は知的障害の影響で元夫の一家心中の提案を拒めなかったとして、懲役4年が妥当と主張していた。平塚裁判長は、被告が元夫に自首を促すなど合理的な言動をとっていたことから「障害の影響は限定的」と弁護側の主張を退けた。

 その上で「元夫が次女の首を絞めた際、自らの判断で両足を押さえるなど主体的に犯行に関与した」と判示。生活苦の中で親族や公的機関に援助を求めるなど必要な行動をせず、「身勝手な思いで殺害を決意した」と述べた。


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