京成本線終電繰り上げ 来春から10~20分 深夜の作業時間確保へ

 京成電鉄は27日、京成本線の一部区間で来年春から、最終電車の運行を10~20分早め、始発を5~10分遅らせると発表した。バリアフリー化や防災対策で深夜の作業量が増えており、新型コロナウイルス禍で夜間を中心に乗降客が減ったことを踏まえ、作業時間を確保することにした。

 同社によると、対象区間は終電が京成高砂駅-京成成田駅間の下り線、始発が宗吾参道駅-京成上野駅間の上り線。具体的なダイヤと改定時期は検討中で、決まり次第周知する。

 同社は近年、ホームドアの設置や駅のバリアフリー化を進めており、電車が走行しない深夜に行う作業量が増加。少子高齢化に伴う人材不足は鉄道業界でも深刻で、作業員の確保が課題になっていた。

 一方、京成電鉄全線の午後11時以降の乗降客数(9月)は、前年同月と比べ約43%減少。始発から午前5時半までの乗降客数も約18%減った。このため、終電から始発の時間を長くして作業時間にゆとりを持たせ、働き方の改善と人材確保につなげる。

 同社は「作業量は今後も増加すると予測される。働き方改革は急務」と説明した。JR東日本も10月、来春から京葉線など首都圏の17路線で終電を早め、始発を5路線で遅くすると発表している。


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