房総通リズム春の観光特集2024

一般車の進入頻発なぜ? 行政、禁止には事情も 海浜幕張駅北口バスロータリー 【ちば特(千葉日報特報部)】

 JR海浜幕張駅(千葉市美浜区)北口にある路線バス用のロータリーで、禁止されている一般車の進入が頻発していることが双方向型調査企画「ちば特(千葉日報特報部)」への情報提供で明らかになった。かつて取り締まりを受けたという情報提供者の男性は「単なる見落としでは片付けられない。行政側にも問題があるのでは」と主張する。一方、取り締まる警察側は「標識や表示をきちんと見ていれば避けられる」と説明する。今回の「ちば特」は、違反の現状や現地の対策状況を調査。バス専用となった理由も判明した。

 (「ちば特」取材班 田村理、石堂みなみ、渡辺翔太)

 情報提供者の男性(51)=船橋市=は2014年のとある平日の昼間、軽乗用車を運転し弟を同駅に送ろうと南側から右折し、ロータリーに進入した。「バスが目の前に停車していたため、表示も見えなかった」と男性。駅前交番の警察官に「ここはバス専用だよ」と指摘された。男性は「違反切符を切られている間にも、一般車が何台も進入していた。あまりに多く発生する状況は、社会問題ではないか」と力を込めた。

 一般車の進入は実際、どの程度発生しているのか。取材班は今月、現地調査を実施した。 ・・・

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