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新型コロナウイルス情報

氷問屋「一番静かな夏」 コロナ影響で“お祭り需要”見込めず 千葉市中央区の「宍倉氷室」

配達用に純氷を袋詰めする「宍倉氷室」の店主、宍倉勝さん=13日午後2時半ごろ、千葉市中央区
配達用に純氷を袋詰めする「宍倉氷室」の店主、宍倉勝さん=13日午後2時半ごろ、千葉市中央区

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、暑い季節を彩る行事の中止が相次ぐ異例の夏は、氷問屋にも影響を与えている。千葉市中央区の老舗「宍倉氷室」は毎年この時期、“お祭り需要”に支えられて書き入れ時を迎えるはずだが、店主の宍倉勝さん(69)は「店を構えて約75年、一番静かな夏を過ごしている」と声を落とす。

 1946年創業で、同区栄町に店舗を構える宍倉氷室。現在、創業者の宍倉繁雄さん(故人)の孫に当たる3代目の勝さんが1人で切り盛りしている。

 8月は本来、県都が華やぐ「千葉の親子三代夏祭り」や千葉神社の「妙見大祭」などに合わせ、屋外でも溶けにくい純氷の需要が高まる一番の繁忙期。今年は感染拡大防止のため、祭りやイベントが続々と中止になり、勝さんは「生まれた時からここで氷を売っているが、こんなに暇だった記憶はない」と振り返る。

 飲食店などへの配達は今まで通り行っているが、新型コロナの影響が大きく、売り上げは例年の半分以下に。ライフスタイルの変化で個人需要はほぼ見込めない事情もあり、先行きには不安が募るばかりだ。

 一方で、純氷には多くの魅力があると語る勝さん。「冷え方の違いをぜひ一度味わってほしい。この暑さにも耐えられるし、ロックのお酒もおいしく飲める」と目を細めた。


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