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瓦直撃したのは、まさかの隕石 習志野に続き船橋でも 20日間気付かれず

船橋市で隕石を発見した場所を指さす第一発見者の加藤さん=船橋市内の駐車場
船橋市で隕石を発見した場所を指さす第一発見者の加藤さん=船橋市内の駐車場
隕石が衝突し、割れた賃貸アパートの屋根瓦(第一発見者の加藤さん提供)
隕石が衝突し、割れた賃貸アパートの屋根瓦(第一発見者の加藤さん提供)
隕石が衝突しアンテナ近くの瓦1枚が割れ、その後に修繕された賃貸アパートの屋根=9日、船橋市
隕石が衝突しアンテナ近くの瓦1枚が割れ、その後に修繕された賃貸アパートの屋根=9日、船橋市

 「回収した破片は、まさかの隕石(いんせき)だった」-。習志野市で見つかった隕石に続き、船橋市で発見された破片が国立科学博物館によって「隕石」と断定されたことを受け、第一発見者の加藤洋介さん(39)は9日、千葉日報社の取材に「普通の石と思っていたので、隕石だと分かってびっくりした」と振り返った。駐車場の片隅に落下した隕石は、20日間誰にも気付かれなかったという。

 国立科学博物館によると、関東上空で火球が観測されたのは7月2日未明。同日午前2時半ごろ、習志野市のマンションに隕石が落下し、同館は7月13日に「習志野隕石として国際隕石学会に登録申請する予定」と発表していた。

 今回、加藤さんが破片を見つけたのは7月22日。船橋市の不動産管理会社に勤務する加藤さんは、管理している同市内の2階建て賃貸アパートで屋根瓦の一部が損壊しているのを見つけた。

 屋根に上ると瓦1枚(約30センチ四方)が割れているのを確認。建物の前の駐車場には石のような破片が転がっており、当初は「投石などのいたずらで割られたのでは」と考えた。

 瓦店に修理を発注する際に、割れた瓦と石のような破片を見せると、瓦店の男性が「もしかして隕石ではないか」と指摘。インターネットで検索して可能性があると感じた。加藤さんが勤務する管理会社を通じ、アパートの男性オーナー(31)らへ破片を渡し、瓦が割れた状況や隕石の可能性などを報告した。

 男性オーナーは「習志野隕石」が確認された際の流れに従い、県立中央博物館に連絡し、その後に国立科学博物館へ分析を依頼。

 同館は隕石の証拠となる宇宙線生成核種の「アルミニウム26」「ナトリウム22」「マンガン54」を検出した。半減期が約312日と短いマンガン54が検出されたため、最近の落下だと特定した。

 船橋市の隕石は、駐車場の片隅に20日間、誰にも気付かれずに残っていたとみられ、加藤さんは「まさか隕石と思わなかった。言われてみればやや重く感じ、表面がさびていたように見えた」と貴重な発見につながったことを喜んだ。

 今後、加藤さんとアパートのオーナーらで隕石の扱いについて協議することになるが、互いに「地元の県立中央博物館に寄贈する可能性はある」との意向を示している。

 国立科学博物館の米田成一グループ長は「日本に落ちた隕石は最近20年で2018年の愛知県小牧市、03年の広島市だけで、習志野市と船橋市での発見は極めて珍しい。特に今回は火球の軌道と隕石が同時に確認できたので、宇宙空間をどのように飛んできたのか推測もできるだろう。極めて貴重だ」としている。

 今回船橋市で発見された隕石の大きさ、総重量は、習志野市を上回るが、同館は隕石の名称について「最初に発見されたのが習志野市であり、『習志野』は船橋市を含む地域の名称として知られているため『習志野隕石』として国際隕石学会に登録申請する予定」としている。


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