2020夏季千葉県高等学校野球大会

災害関連死さらに3人 停電、エアコン使えず熱中症 房総半島台風

 千葉県は29日、昨年9月の房総半島台風(台風15号)の大規模停電の際に亡くなった県内の高齢者3人が新たに災害関連死と認定されたと発表した。3人とも停電による熱中症が死亡につながったとの判断。自宅や入居先の特別養護老人ホームのエアコンが、いずれも停電で使えなくなっていた。

 同台風の停電による災害関連死認定は、これで県内5人に増えた。改めて災害時の停電対策が問われる。

 新たに認定された3人のうち、市原市の男性(66)は昨年9月9日から停電した自宅で過ごし、翌10日夕に2階で倒れているのを帰宅した妻が見つけ、救急搬送されたが、熱中症で同日中に亡くなった。

 市原市の女性(71)は昨年9月9日、停電した自宅で意識がもうろうとし、夫が救急車を呼んで入院したものの、熱中症に起因するくも膜下出血で同月12日に死亡した。

 君津市内の特別養護老人ホームに入所の女性(82)は、昨年9月11日朝に車いすに座ったままぐったりし、職員が救急車を呼んで入院したが、翌12日に熱中症の疑いで亡くなっていた。

 両市から報告を受けた県市町村総合事務組合が、医師らの意見も踏まえ、停電との因果関係があると判断した。災害関連死認定は、国などからの弔慰金支給に必要。同台風を巡っては、さらに県内で4人が災害関連死認定の審査手続き中。

 昨年秋に県内を相次いで襲った災害では、同台風に続く10月の台風19号・竜巻で1人が死亡。同月の記録的豪雨でも11人が土砂崩れや水害で亡くなっている。

 県と国土交通省は29日、同豪雨で大きな被害が出た一宮川上流域や支流の浸水対策検討会を、学識者や長柄・長南・茂原の3市町担当者と発足した。年内に検討結果をまとめる方針。


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