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我慢やっと一段落 「早く学校へ行きたい」 千葉県民、再流行不安も 【緊急事態解除】

 発令から1カ月半。新型コロナウイルスの緊急事態宣言が25日、千葉など5都道県でもようやく解除になった。外出自粛の影響で、大打撃を受けた経済回復へ「明るい兆し」と前向きに捉える声が上がり、受験を控える高校生は「早く学校に行きたい」と切望した。我慢の生活は一段落しそうだが、宣言解除に「外出が増えれば再び流行するはず」と感染第2波を警戒する人も相次いだ。

 いすみ市商工会の出口幸弘会長(61)は、市内の商工業者が休業要請などで疲弊していると説明し、宣言の解除は「明るい兆し」と喜ぶ。外出自粛によるストレスを抱えている人が多いと感じており「『港の朝市』が再開すれば、観光客が来てくれると思う。市内経済を回したい」と力を込めた。

 人出が一気に増えると、感染者が再び右肩上がりになると予測し「第2波対策をしっかり講じ、海水浴や祭りシーズンを迎えられれば」と先を見据えた。

 勝浦市観光協会の渡辺幸男会長(76)は、複雑な心境を吐露した。市内の観光客が減っている中での宣言解除を「うれしいこと」と歓迎しつつも、外出を控える動きは続く可能性があり「観光とは裏腹な状況」と説明。景気の落ち込みを実感しており「旅行という経済的に余裕ある行動をしてもらえるだろうか」と不安を口にした。

 感染者の減少は自粛生活の効果だと指摘し「外出が増えれば再び流行するはず。もろ手を挙げて喜べない」と声を落とした。

 長引く休校に頭を悩ます高校生からは冷静な意見も。県立安房高校(館山市)3年の高橋果里さん(17)は「まだ東京は感染者が出ているので、いきなり遊ぶのはやめた方がいい。今までの過ごし方を続け、第2波に備えたい」。高橋彩七さん(17)も「受験生なので、休校期間中は自習していた。早く学校に行きたい。段階的な解除を進めて、新型コロナが収束に向かってくれれば」と願った。

 先生も学校で子どもたちと再会する日を心待ちにしている。神崎町立神崎中学校の石橋孝浩教諭は「町は感染者が出ていないので、3密回避を徹底して継続していきたい。スクールカウンセラーと一緒に生徒の心のケアもしていく。笑顔で学校に通えるように教員たちは準備している」と話した。


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