【新型肺炎】勝浦ホテル176人全員陰性 半月ぶり帰宅へ

中国・武漢からの帰国者が滞在するホテル=12日、勝浦市
中国・武漢からの帰国者が滞在するホテル=12日、勝浦市

 新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)が拡大する中国湖北省武漢市から帰国し、勝浦市のホテルに滞在していた176人について、厚生労働省は12日、再検査の結果、全員陰性だったと発表した。これを受け、早期帰宅を希望する36人が同日午後7時、国の用意したバスなどで帰路に就いた。残る140人もきょう13日朝、バスでホテルを後にする。1月29日の帰国以降、不安と不自由な生活を強いられてきた滞在者はおよそ半月ぶりに自宅へ帰る。

 国の担当者によると、検査結果は12日午後5時半ごろ、検体を持ち込んだ国立感染症研究所(東京都新宿区)と県衛生研究所(千葉市中央区)から電話で連絡を受けた。

 再検査の結果は、ホテルの内線電話ですべての滞在者に伝えられ、「陰性」を証明する厚生労働省作成の通知書も手渡された。

 事前のアンケートで早期の帰宅を希望していた滞在者は午後6時50分ごろからバスに乗り込み、ホテルを後にした。

 ホテルに残る140人はさらに1泊し、13日午前9時に政府のバスで帰宅する予定。国の担当者によると、陰性反応を受けてホテル内を移動できるようになったが、外出については「ご遠慮願いたい」としている。

 滞在者は1月29日、政府のチャーター機第1便で羽田空港に到着、そのままホテルに滞在。世界保健機関(WHO)の見解を踏まえた12・5日の経過観察期間が11日で終わった。

◆「COVID19」と命名
 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は、新型コロナウイルスによる肺炎を「COVID19」と名付けたと発表した。「コロナウイルス病」の英語表記を略した「COVID(コビッド)」と、感染が報告された2019年を組み合わせて命名された。

◆「観光をバックアップ」 森田知事、国会議員ら

 森田健作知事は12日、新年度県予算案など県政の重要施策を共有するため、自民党の県選出国会議員団や県連役員の県議らと東京都内で会合に臨み、新型コロナウイルスの感染拡大防止と風評被害対策に連携して取り組むことも確認した。

 会合後、中国・武漢からの帰国者を勝浦市のホテルが受け入れたことに「協力したことが裏目になるようではいけない。地元の観光をバックアップしていく。国もその先頭に立ってほしい」と改めて強調した。


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