2020年1月9日 05:00 | 無料公開

男性の自宅を捜査する県警の捜査員=8日午後、佐倉市
8日午前4時半ごろ、佐倉市内の住宅から「父親を包丁で刺して殺した」と、息子を名乗る男から佐倉署に通報があった。署員が駆け付けたところ、この家に住む男性(64)が血まみれで倒れているのを発見、現場で死亡が確認された。同署は同日、殺人の疑いで同居する自称無職の長男(30)を逮捕した。容疑を認めている。
逮捕容疑は8日午前2時ごろ、自宅で文化包丁を用い、寝ていた男性の首を刺して殺害した疑い。
同署によると、男性は自宅1階のリビングにあおむけの状態で倒れていた。近くでは血の付いた包丁が見つかった。長男は「父親とトラブルがあった」と供述している。長男は精神科に通院中で、同署は動機など詳しい状況を調べている。
男性方の隣に住む女性(65)によると、男性は昨年11月に妻が亡くなり、長男と2人暮らしだった。地域のサッカーチームで熱心に指導していたといい、女性は「(長男は)幼い時は明るい子だったが、今は引きこもりがちで、働いていないと聞いていた。父子の間で何があったのか」とショックを隠しきれない様子だった。