千葉県警“自ら隊”に初の女性隊員 職質強化へ期待背負い “ならでは”の視点大切に

千葉県警自動車警ら隊に入隊した梶原綾子巡査部長(右)と小倉沙央里巡査
千葉県警自動車警ら隊に入隊した梶原綾子巡査部長(右)と小倉沙央里巡査

 千葉県民の安全を守るため警察署の管轄を越え日夜パトロールを続ける県警自動車警ら隊、通称“自ら隊”。この秋、初の女性隊員となる梶原綾子巡査部長(45)、小倉沙央里巡査(22)が配属された。犯罪が多様化、複雑化する中、女性に対する職務質問の強化などが狙い。すでに不審者への質問で犯罪の芽を摘むなど結果を見せている2人。張り詰めた現場は危険とも隣り合わせだが、「自分が手本となることで女性が働く機会を増やしたい」と使命感に燃えている。

 全国の自ら隊で女性隊員がいるのは警視庁、北海道警など6都道府県警。50人以上の職務質問のプロフェッショナルを束ねる千葉県警の武田誠二隊長は2人の配属に「女性に対し、気兼ねなく身体検査や荷物検査ができる」とその期待を語る。

 警察官を拝命し27年。梶原巡査部長は一線署の交通課や地域課で経験を積んできたベテランだ。それでも「暴力団など手ごわい相手にも出くわす。より強くならなくては」と気を引き締める。

 家庭では大学生2人と中学生の3人の母。人事異動の内示に、県内の一線署で勤務する夫が「やっていけるのか」と心配したが、「やってやる!」と即答。夫の母親や子どもたちも家事などで支えている。

 スタートを切ったばかりの2人だが、梶原巡査部長は「後輩女性たちの手本になりたい」、小倉巡査は「女だからと見下されないよう、自分の力で容疑者を捕まえたい」と力強く抱負を話している。


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