<野田小4女児虐待死>父初公判、2020年2月 傷害致死など裁判員で審理

 野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=が1月、自宅浴室で死亡した虐待事件で、千葉地裁(前田巌裁判長)は27日、傷害致死などの罪に問われた父親の勇一郎被告(41)に対する裁判員裁判の初公判期日を来年2月21日に決めた。

 地裁によると、27日、勇一郎被告が出頭して行われた第6回公判前整理手続きで、これまで協議してきた争点や証拠の整理を進めるとともに、新たに期日を指定した。来年3月9日までに計10回の公判を開き、結審する予定。判決期日は追って指定する。

 起訴状によると、勇一郎被告は昨年12月30日~今年1月3日ごろ、自宅で、心愛さんに暴行して胸骨骨折などのけがを負わせ、1月22~24日には心愛さんに食事を与えず、シャワーで冷水を浴びせ、飢餓や強いストレス状態にさせて死なせたなどとされる。

 勇一郎被告の暴行を制止しなかったとして、傷害ほう助の罪に問われた心愛さんの母親(32)は、懲役2年6月、保護観察付き執行猶予5年の一審判決が確定している。勇一郎被告は母親に対する暴行罪にも問われており、併せて審理される。

 同事件を巡っては、心愛さんを一時保護していた児相などの不手際が相次いで明らかになり、千葉県が設置した外部有識者による検証委員会が、32項目に及ぶ課題を挙げ、対応の抜本的な改善や児相の人員強化を求める検証報告書をまとめている。

◆2020年2月にも合同委報告書 野田市

 野田市は27日、事件を巡る事実の検証と再発防止に向けた提言を行う「市児童虐待事件再発防止合同委員会」(委員長・今村繁副市長)の次回会合を来年1月中旬に開く考えを示した。委員の意見を付けた上で市長への報告書提出を「できれば2月中に行いたい」としている。

 市はこれを踏まえ、市と県柏児童相談所の「連携、役割分担の明確化」の課題に対応した「児童虐待対応マニュアル」を年度内に策定する方針だ。


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