2019年10月1日 05:00 | 無料公開
台風15号の影響で千葉市内で局所的に発生していた停電が30日朝までに全て解消したことが同日、市への取材で分かった。台風上陸直後の9日朝時点で市内で9万4600戸に及んだ大規模停電について、同市は21日ぶりに“全面復旧”したとの認識を示した。
市防災対策課によると、市は連日、東京電力からの情報を基に午前6時時点の局所停電数を集計し、独自に公表している。29日に残っていた中央区村田町の停電が30日までに解消したことが確認された。
東京電力は24日夜に市内の停電は「おおむね解消」と公表。しかし、各家庭に送電する引き込み線などの復旧状況は反映されておらず、市内では翌25日にも61戸の局所停電が続いていた。
停電は解消したものの、緑区内の避難所には30日朝時点で依然4人が避難。生活再建に必要なり災証明書は申請3267件に対し、発行は547件にとどまっており、市は住宅の被害調査を継続中だ。このため市は当面、災害対策本部を設置したまま対応に当たる。