保護男性全裸にさせる 容疑で警部書類送検 千葉県警

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 警察署で保護した男性に服を脱ぐよう要求し、全裸にさせたとして、千葉県警は23日、特別公務員暴行陵虐の疑いで、流山署の留置管理課長だった男性警部(56)を書類送検し、停職6カ月の懲戒処分にした。警部は容疑を認め「男性に申し訳ない。潔く退職したい」として同日付で依願退職した。

 県警監察官室によると、警部は当直勤務中だった4月13日午後11時すぎ、同署1階ロビーで、自分や他人を傷付ける恐れがあるとして保護した60代男性の目や耳を手でふさぎ、服を脱ぐよう要求して全裸にしたとされる。警部は当直勤務の責任者。近くにいた複数の署員が制止し、その後、男性を医療機関に引き継いだ。

 同署は同日午後6~8時ごろ、「飲食店内で騒いでいる」などと男性が関わったとみられる複数の110番通報の対応に追われ、男性を保護した後、交代で様子を見ていた。男性はタクシーで帰ると説明したが、現金を所持していなかったため、警部が「売って金にする」と言い服を脱ぐよう要求したという。

 警部はこれまでの調べに「(110番通報で)署員が振り回された」と説明。さらに、男性の精神面の状態から入院させる必要性を感じ「挑発しているうちにエスカレートして正常な判断ができない状態になった」としている。

 県警は監督責任として、署長の男性警視(59)を本部長注意とした。山本能之首席監察官は「誠に遺憾で深くおわび申し上げる。適正な保護業務の推進について指導を徹底し、再発防止に努める」とコメントした。