浦安、沖縄にコールセンター 千葉県内初 遠隔地で災害対応

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 大規模災害時に市民に必要な行政情報を円滑に届けるため、浦安市は1日、沖縄県那覇市に「災害コールセンター」を設置した。2011年の東日本大震災の経験から、同時に被災しない遠隔地に開設。研修を受けたオペレーターが避難所情報や復旧状況などで、市民の問い合わせに対応する。市によると、千葉県内で初めての取り組みという。

 同市は東日本大震災で大規模な液状化被害が発生。職員は復旧復興作業とともに日夜電話対応に追われた。電話回線も埋まり、市役所につながらない状況が続いたことから、市の担当者は「緊急性のある電話を受けられなかった可能性がある」と反省。同時に被災しない遠隔地の那覇市にコールセンターを置き、緊急性のない問い合わせに応じてもらうことで、市職員は市民の命に関わるなど緊急を要する電話に特化、対応の遅れを防ぐことにした。

 運営はKDDIエボルバ(東京都新宿区)に委託し、那覇市内の同社コールセンターに浦安市専用ブースを確保。災害時は市災害対策本部が随時情報を提供する。発災直後は避難所の入所状況や道路の陥没など被害状況を、復旧時は仮設住宅の申し込み方法やライフラインの復旧情報、災害ごみの処分方法などをそれぞれ想定している。

 オペレーターは事前に市の災害対応マニュアルや市内の地理について研修を受け、原則、10人が対応する。本年度の事業費は約100万円。来年度以降は必要経費を支払う。

 実際に運用を始める際は、市ホームページなどで市民に周知する。市危機管理課の担当者は「コールセンターを設けることで、迅速な災害対応につなげたい」としている。

 災害時の同センターの問い合わせはフリーダイヤル(電話)0120(723)242。