待望夏の日差し レジャー関係者、客足回復に期待 関東梅雨明け

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梅雨明けの強い日差しの中、海で遊ぶ子どもたち=29日午前、千葉市中央区の千葉ポートパーク
梅雨明けの強い日差しの中、海で遊ぶ子どもたち=29日午前、千葉市中央区の千葉ポートパーク

 房総にようやく本格的な夏がやってきた。関東甲信が梅雨明けしたとみられ、6月下旬から「梅雨寒」が続いた千葉県内でも29日、午前中から強い日差しが照り付け、佐倉市など4地点で今年の最高気温を記録した。閑古鳥が鳴いていた海水浴場やプールの関係者は「待ちに待った梅雨明け」と客足回復に期待し、海岸では水遊びを楽しむ子どもたちの歓声が響いた。一方、熱中症の疑いで搬送される人が相次ぎ、県は注意を呼び掛けている。

 関東甲信の梅雨明けは観測史上最も早かった昨年よりも30日、平年より8日遅い。29日は朝から列島の広範囲で晴れ渡った。県内でもほぼ全域で30度以上の真夏日となり、茂原市では34・3度を観測。佐倉市の34・2度をはじめ成田市(33・6度)、香取市(33・2度)、横芝光町(32・8度)の4地点で今年最高気温となった。

 7日に海開きした大網白里市の白里海水浴場には、昼すぎにかけ多くの海水浴客が訪れた。市によると、これまで少ない日には車での来場が70台程度だったが、29日は平日にもかかわらず3倍以上の225台に。担当者は「待ちに待った梅雨明け。あと1カ月間で一人でも多くの客を取り戻したい」と声を弾ませた。

 この1カ月間、週末を中心に天候不順による直前の予約キャンセルなどが相次いだ山武市の民宿「蓮沼シーサイドイン小川荘」。担当者は「スタートダッシュでぐらついたのはかなりの痛手だった」と振り返り「夏が本格的に始まり、これからは7~8割の客室稼働率を維持できるはず。一日でも長く晴れの日が続いてほしい」と期待した。

 同市にある県内最大級のプール「蓮沼ウォーターガーデン」は、朝から多くの家族連れらでにぎわった。2500人以上の来場者があり「今月上旬は過去に例がないほどお客さんが少なかった。夏の日差しが戻り、子どもたちにやっと楽しんでもらえる」。

 千葉市中央区の千葉ポートパークにある人工浜には、水遊びを楽しむ親子連れらが集まった。暑さに耐えられず午前9時から3人姉妹で訪れた同区の小学1年、青柳友さん(6)は「海水はぬるかったけれど、暑かったので気持ちよかった」と笑顔をみせた。

 勝浦市の中央海水浴場に今月オープンした日本最大級の海上アトラクション「勝浦ウォーターアイランド」は午前9時から予約でいっぱい。管理運営する市観光協会は「夏休みに入ってから肌寒く観光客が少なかった。これから好天が続き、多くの客でにぎわってもらえれば」と話した。

 気象庁によると、この先1週間、太平洋高気圧に覆われ晴れる日が多い見込み。梅雨のない北海道を除き、梅雨明けが発表されていないのは東北だけになった。