児童安心確保へ改善策 面談増、SOSの方法指導 虐待死で野田市

 野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=が自宅で死亡した虐待事件で、同市幹部や有識者らが再発防止策を講じる「市児童虐待事件再発防止合同委員会」が3日、3回目の会合を開いた。心愛さんが虐待を訴えた学校アンケートなどの今後の運営方法を協議。子どもが安心して悩みを相談できるよう、個人面談の回数を増やし、SOSの出し方を学ぶ授業を開くなど、信頼回復に向けた改善策の実施を決めた。

 事件では、心愛さんのアンケートのコピーを、市教委が父親=傷害致死罪などで起訴=に渡していたことが問題になった。今後はアンケートの実施前に担任が全ての子どもと個人面談し、いじめ以外の心配事を記入しても良いことや、相談の中身に応じて解決法を丁寧に話し合うことなどを説明する。臨時保護者会も開き、アンケートを金庫で保管し、持ち出しは許可制にすることを報告する。

 また、これまでアンケート用紙に記載されていた「ひみつをまもります」の一文を見直す方針を決定。委員で日本大学危機管理学部の鈴木秀洋准教授は「児童相談所に通告するケースもあるので、『誰にも言わない』というのはうそになる」と説明した。

 また、市は10月、DVや虐待問題に対応する「子ども家庭総合支援拠点課(仮称)」を設置する。来年度には子ども部を設け、体制の強化を図る予定。


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