アンケート金庫保管へ 許可制、記録を徹底 全校で個別面談も 小4虐待死で野田市教委

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心愛さんが父親からの暴力被害を訴えた学校のいじめアンケート
心愛さんが父親からの暴力被害を訴えた学校のいじめアンケート

 野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=が1月に死亡した虐待事件を受け、同市教育委員会は31日、学校のいじめアンケートの回答を校長室の金庫で保管し、持ち出しを許可制にするといった再発防止策の案をまとめたことを明らかにした。今月3日に開く合同委員会で同意が得られれば、7月から実行に移す方針。

 市教委の案によると、アンケートは卒業生台帳や指導要録など、秘匿性の高い書類が収納されている耐火金庫で保管する。回答を持ち出す際は校長や教頭の許可を取り、記録を残すことを各市立小中学校で義務化する。担任は年2回のアンケート実施前、全ての児童や生徒と個別に面談し、調査の趣旨や回答を漏らさないことなどを周知する。

 同市教委指導課は「失った信頼を取り戻すため、面談を通して『安心して悩み事を書いてほしい』と伝える。4~6月は新しい人間関係での悩みが発生する時期なので、見落としがないよう教職員への指導も徹底する」と話している。

 市などによると、心愛さんは2017年11月6日、アンケートで「お父さんにぼう力を受けています。先生、どうにかできませんか」と訴え、県柏児童相談所が翌7日から12月27日まで一時保護。18年1月15日、市教委の担当者が父勇一郎被告(41)=傷害致死罪などで起訴=の要求に応じ、回答のコピーを渡した。

 市教委は今月3日、市幹部や有識者らが当時の対応を検証する市の合同委の第3回会合に対策案を報告し、意見を求める方針。