妻殺害夫認める 母、ほう助否定 柏事件初公判

  • LINEで送る

 柏市の弥谷麻衣子さん=当時(30)=が夫に殺害され、夫とその母親が実家に遺体を埋めて遺棄したとされる事件で、殺人などの罪に問われている夫で元銀行員、弥谷鷹仁被告(37)と、殺人ほう助などの罪に問われた母親で無職、弥谷恵美被告(64)=茨城県取手市井野台4=の裁判員裁判の初公判が22日、千葉地裁(岡部豪裁判長)で開かれ、鷹仁被告は「間違いない」と起訴内容を認め、恵美被告は「死体遺棄したのは間違いないが、鷹仁被告の犯行を容易にするため手助けしたつもりは一切ない」と一部否認した。

 起訴状によると、鷹仁被告は昨年3月4日午後2時半ごろ、自宅で睡眠導入剤を混ぜたカレーライスを妻に食べさせ、同4時半~5時ごろ、柏市内の路上に止めた乗用車内で首を両手などで絞めて殺害し、恵美被告と共謀して同7時50分ごろ、実家敷地内に事前に掘っておいた穴に遺体を埋めて遺棄したとしている。

 冒頭陳述で検察側は、鷹仁被告には「強固な殺意に基づく犯行で、短絡的で身勝手」と非難し、恵美被告は「鷹仁被告が殺害する可能性を認識し、手助けの程度も大きい」と指摘した。

 鷹仁被告の弁護側は「麻衣子さんが鷹仁被告と子どもに暴力や危害を加えることがあった。逃れるには殺すしかないと思い込んだ」と情状酌量を求めた。恵美被告の弁護側は「鷹仁被告が麻衣子さんを殺害するはずないと思っており、殺害に反対した」と殺人ほう助については無罪を主張した。