教員免許ない講師採用 千葉県教委、確認怠る 小学校で1カ月授業

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 千葉県教委は17日、我孫子市立小学校の男性臨時講師(23)が、授業に必要な教員免許を取得していなかったと発表した。4月1日付で男性を採用した際、確認を怠った。今月10日まで担任だった1年生のクラスでは、男性が担当した授業12コマ(各45分)の補習を実施する。県教委は男性の採用を無効にした。

 教職員課によると、男性は今年春に大学を卒業。東葛飾教育事務所は「免許取得見込み証明書」の提出がないまま採用手続きを進め、免許の原本も確認せずに採用した。本来、遅くとも着任日までには教育事務所や校長などによる原本確認が必要だった。

 県教委が全教員に毎年行う免許所有調査で今月7日、校長から免許の提出を求められた男性は当初「紛失した」と説明。10日に教育事務所が改めて聞き取ったところ、取得自体をしていなかったことが判明した。

 男性は免許取得に必要な大学の単位は修得していたが、免許の申請を怠っていた。県教委の聞き取りに「アルバイトで忙しく、申請を忘れてしまった。免許がなくてもなんとかなると思った」と話しているという。

 県教委は、男性が授業以外の雑務もこなし、勤務態度は良かったなどとして、1カ月分の給与の返還は求めない方針。

 男性が担当した国語や書写など12コマ分の補習は、清掃の時間を使ったり、45分を分割したりして他の教員が行う予定。20日には新たな臨時講師が着任するという。当該クラスの保護者には16日に経緯や対応を説明した。

 教職員課の浅尾智康課長は「免許を持たないまま授業を担当させ、県民の信頼を損ねた。大変申し訳ない」と謝罪した。