スクールロイヤー推進 千葉県教委と千葉県弁護士会 協定締結へ協議

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 野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん(10)が自宅浴室で死亡した虐待事件を受け、学校に執ように要求を繰り返す保護者の対応などのトラブルに、弁護士の派遣を求め法的な助言を受ける「スクールロイヤー」の導入を推進しようと、県教育委員会と県弁護士会が協定締結に向け協議していることが2日までに、双方への取材で分かった。本年度中の締結を目指す。

 保護者の過度な要求やクレームなど、教員や学校だけでは対応が難しい事案を前提に弁護士へ相談する対象内容を精査する。2月下旬から協議を始めており、県教委児童生徒課は「弁護士に相談した過去の個別の事例を参考に、どのような形で協力し合えば円滑に対応できるか検討したい」と話す。

 県弁護士会は「学校現場の問題対応に弁護士が連携する必要性を感じている」としている。

 事件では、心愛さんが一時保護されるきっかけになった父親の勇一郎被告(41)=傷害致死罪などで起訴=からの暴力を訴えた学校アンケートの回答コピーを、父親に渡していたことが発覚。野田市教委は、個人への訴訟を口にしてコピーを渡すよう迫る父親の威圧的な態度に恐怖を感じ、「一時保護に対する怒りを抑えるため、やむなくコピーを渡した」としている。

 父親は、学校長らにも情報開示などを誓わせる念書を書かせていた。

 市は2月に開いた再発防止に向けた合同委員会の初会合で、本年度中に市内全小中学校へのスクールロイヤー導入を決めた。