元社長に懲役6年判決 地裁、傷害致死罪を適用 香取の遺体遺棄

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 取引先の会社社長の男性=当時(69)=を殺害し遺体を燃やしたとして、殺人や死体遺棄・損壊の罪に問われた元土木建設会社社長、飯島健司被告(77)=東京都足立区東綾瀬3=の裁判員裁判で、千葉地裁(松田俊哉裁判長)は15日、懲役6年(求刑懲役15年)の判決を言い渡した。殺人罪については「殺意を認めるのは困難」とし、傷害致死罪を適用した。

 判決理由で、松田裁判長は「死者の尊厳を無視し身勝手」とする一方、被害者から不当な金銭要求や従業員らを中傷する発言が動機だとして「同情できる面がある」と述べた。また「遺族に2500万円を支払い示談が成立し、多くの関係者が寛大な処分を望む嘆願書を提出している」とした。

 傷害致死罪の適用については、大量の出血は鼻や口からだったとも考えられることや、被害者の持病や首の付け根への殴打で死亡した可能性があるとした。被告は「最初から殺害する意思はありませんでした」と殺意を否定していた。

 また松田裁判長は「任意捜査として許容される限度を逸脱した」として、長時間に及んだ逮捕前の取り調べを違法と認定。任意提出したとされる「鉄パイプで頭を殴った」とする上申書を証拠採用しなかった。

 判決によると、昨年3月3日午後、成田市山之作の資材置き場造成地で、会社社長の男性が従業員らを中傷したことに激高し、その場にあった鉄パイプで複数回殴打し死亡させた。同日夜から同月5日ごろまでの間、部下の専務だった男性(53)=死体遺棄・損壊罪で執行猶予付き有罪=と共謀し、遺体を軽トラックの荷台に乗せて香取市玉造の山中まで運び、穴の中に遺体を入れ木片と一緒に燃やし損壊させた。