継承へ思い新た 旭市で「語り継ぐ集い」 【3・11大震災ちば8年】

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 東日本大震災の発生から8年となる11日を前に、津波などで甚大な被害を受けた旭市で10日、地元のNPO法人「光と風」などが主催する祈りと記憶の継承に向けた催し「読み書き歌い語り継ぐ集い」が開かれた。語り継ぐことに主眼を置いた「旭いいおか文芸賞『海へ』」の市民賞が発表され、受賞者が作品を朗読した。

 文芸賞は言葉の力で人々に勇気と希望を与え、地域の絆を深めることを目指して開催。地元出身の詩人・高橋順子さんが審査委員長を務めている。3回目の今回は、県内外から自由詩など1598点が集まった。2月に開かれた本審査の際、来場者に心を揺さぶられた作品に投票してもらい市民賞の候補が選ばれた。

 「集い」は同NPOと、高橋さんの詩に勇気づけられた市民による「囲む会」が主催した。市民賞に選ばれた9点が朗読されたほか、黙とうや献花も行われた。

 海の楽しさを全身を使って表現した作品もあれば、被災体験の継承を意図した作品も読み上げられた。囲む会の渡辺昌子会長(72)は「次世代への震災の記憶の継承につながれば」と期待を込めた。