元上司刺殺男に22年求刑 千葉地検

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 元勤務先の上司だった男性=当時(44)=を包丁で殺害したとして、殺人と銃刀法違反の罪に問われた船橋市行田町、無職、畔周作被告(39)の裁判員裁判の論告求刑公判が1日、千葉地裁(岡部豪裁判長)で開かれ、検察側は「逆恨みによる強い殺意に基づく計画的な犯行で、反省は皆無」として懲役22年を求刑した。判決は6日。

 検察側は論告で、殺害の機会を得るため元勤務先を通じて被害者との面会を要求し、面会の際に殺傷能力の高い包丁など刃物4本を隠し持ち、被害者の胴体を狙うためテーブルの上にメモ紙を置いて目をそらさせたと、犯行の計画性と巧妙さを指摘。「反省の態度がないどころか、被害者を侮辱するような発言があった。更生の可能性は限りなく低い」と非難した。

 弁護側は「被告は一本気でまじめな性格。被害者と相性が悪かった可能性がある」と述べ、同類事件の量刑傾向を示した上で「懲役15年が適当」と主張した。

 意見陳述した被害者の妻は「私たち家族の未来をめちゃくちゃにした被告を絶対に許すことはできない。罪を犯した後悔や反省をしておらず、更生できるとは思えない」と、涙ながらに厳罰を求めた。

 最後に岡部裁判長から言いたいことがあるかを問われた畔被告は「会社の対応がきちんとしていれば、こんな事件にならなかったと思っている」。職場の同僚らの言動に不満を述べ、謝罪や反省の言葉はなかった。

 起訴状などによると、昨年11月30日午後3時ごろ、かつて勤務していた船橋市北本町2の工場の応接室で、上司だった男性の左胸などを持参した包丁(刃渡り約15センチ)で殺害しようと突き刺し、搬送先の病院で死亡させたとしている。