わいせつ逮捕教諭免職 千葉県教委、再発防止実らず

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 千葉県教委は17日、女子中学生にわいせつ行為をしたとして県警に県青少年健全育成条例違反(みだらな行為)の疑いで逮捕された香取市立中学校教諭、稲生淳一容疑者(43)を懲戒免職処分にした。別の女子中学生に性行為を求める手紙を渡していたことも明らかにした。このほか、学校内で勤務時間中にわいせつなサイトを閲覧していたとして、県立高校の男性教諭2人を戒告の懲戒処分にした。

 わいせつ事案の処分が続出する事態に、県教委の大木実教育次長は「公務員倫理が厳しく問われる中、極めて遺憾。特に児童生徒に対するわいせつ、セクハラ事案は県民の信頼を大きく裏切ることであり、誠に申し訳なく、深くおわび申し上げる」と謝罪した。

 県教委によると、稲生容疑者は昨年12月中旬から今年8月上旬まで、5回にわたって県内の女子中学生をホテルに連れて行き、マッサージと称して服の上から胸や尻を触ったり、抱きついたりした。昨年9月下旬には別の女子中学生に、性行為を求める手紙を渡した。2人が今年9月11日に別の教員に相談して発覚した。

 稲生容疑者は同12日から自宅謹慎となり、今月16日にホテルでのわいせつ容疑で逮捕された。県警によると、「わいせつ目的ではなく、体のアフターケアのためにやった」と供述しているが、県教委の9月時点の聞き取りでは「無料通話アプリのやりとりをするうちに恋愛感情を抱き、ホテルに誘ってしまった。わいせつ目的だった」などと話していたという。

 県教委はこのほか、教員用のパソコンを使い、勤務時間中に校内でわいせつな画像や動画を繰り返し閲覧していたとして、県立泉高校の男性教諭(60)と、県立我孫子高校の男性教諭(59)を戒告処分にした。不適切なサイトの閲覧をネットワーク管理業者が県教委に報告し、発覚した。

 県教委は昨年度、わいせつ事案で教員11人を懲戒処分(うち9人を免職)した。教員向け研修など再発防止に取り組む中、本年度もわいせつ事案が止まらず、逮捕者を出す事態に。

 県教委は新たな再発防止策として、「教職員としての情熱、誇り、使命を胸に」と題した沢川和宏教育長のメッセージを、県立学校や市町村教委に配布。職員会議などの場で校長らに読み上げてもらうという。

 県教委の中村敏行教職員課長は「(再発防止の)決め手がないというのが正直なところ。これまでの取り組みを繰り返し、粘り強く続けていく」と説明した。