虚偽報告で消防士減給 交通違反歴を隠す 千葉市

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 千葉市消防局は28日、人身事故で罰金刑を受けた上、過去の交通違反歴を隠すために虚偽の報告をしたとして、若葉消防署の男性消防士(25)を減給10分の1(3カ月)の懲戒処分にした。管理監督者の同署長男性(57)を消防長口頭注意の処分にした。

 同局人事課によると、消防士は非番の昨年12月19日、同市中央区で乗用車を運転し駐車場に入るために右折した際、直進してきたミニバイクと衝突、男性(20)に右足の骨を折るなど全治約3カ月の重傷を負わせた。6月に自動車運転処罰法違反罪(過失傷害)で千葉簡裁から罰金20万円の略式命令を受け、全額納付した。

 消防士は同月、同局にこの事故の報告書を出した際、速度超過違反4件と違反累積による昨年9月の30日間の免許停止処分が未報告だったことから隠蔽(いんぺい)を画策。過去5年間分の運転記録証明書(自動車安全運転センター発行)について、一連の違反が掲載されていた部分を切り貼りして隠し、別の違反1件と同事故を受けた120日間の免停処分のみが載った同証明書の写しを提出した。

 違反点数と処分内容が合わないことから、証明書を取り直させて発覚。消防士は「過去の処分を報告していないのが発覚するのが怖かった」と話し、反省しているという。同局は今月19日から、この消防士の消防車運転を停止している。

 免許停止処分期間中の消防車運転はなかった。

 同局の兼巻重義総務部長は28日記者会見し「職員が市民の信頼に背く行為をした。深くおわびする」と謝罪した。