千葉工大開発 バイク変形ロボ 20年の商用化目指す

  • LINEで送る

千葉工業大学が開発した変形する搭乗型知能ロボット「CanguRo(カングーロ)」=4日

 千葉工業大学(習志野市、小宮一仁学長)の未来ロボット技術研究センターは4日、東京都墨田区の同大学東京スカイツリータウンキャンパスで記者会見を開き、人工知能(AI)を搭載した変形するロボット「CanguRo(カングーロ)」を開発したと発表した。普段は人の生活を支援するロボットで、移動する際、バイクに変形する近未来タイプ。同センターの古田貴之所長は「人と乗り物の新たな関係を生み出したい」と強調。2020年頃の商用化を目指し、「理想は10万円を切る低価格」(古田所長)としている。

 カングーロは、かつて移動手段として重宝した「馬」をコンセプトに開発に着手。1年以上かけて発表にこぎ着けた。人に寄り添うロボットをイメージし、東京大学生産技術研究所の山中俊治教授がデザインを考案した。

 同センターなどによると、カングーロは主に買い物の際に“主人”に付き添って荷物を持つ生活支援ロボ。レーザーで人を認識し、動きに合わせて追走する。道などの情報を「地図」として認識する独自技術も搭載。離れた場所にいる“主人”がスマートフォンやパソコンで呼べば、一定距離なら指定場所まで迎えに来る優れた機能も備える。

 バイクに変形すると、人を乗せて最高時速約10キロで走行できる。曲線走行では、バイクの形をさらに変形させスムーズに走行できるのも特徴。走る場所によっては、運転免許証がなくても乗車できる可能性があるという。

 会見で古田所長は「乗り物の新たな価値を生み出し、世の中を明るくしたい。会話する機能の追加も検討している」と話した。カングーロは重さ64キロ、全長55センチで、バイクに変形すると75センチになる。