不安広がる通学路 防犯警戒、物々しく 流山男性刺傷

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保護者に見守られながら登校する児童=23日朝、流山市東初石4

 流山市の住宅街の路上で20日夜、歩いていた同市の男性会社員(58)が刃物のようなもので背中付近を刺され重傷を負った殺人未遂事件は、男性を刺した人物が自転車で逃走したとみられ、現場近くの通学路では週明けの23日朝、登校する児童に付き添う不安げな表情の保護者の姿が目立った。県警は通り魔の疑いがあるとみて捜査し、複数の不審者情報が寄せられているが、「容疑者の特定には至っていない」としている。

 同市教委は同日朝、市内全小中学校の保護者への一斉メールで見守り活動の強化など警戒を呼び掛けた。各学校は防犯の一環で、児童生徒の登校時間がバラバラにならないよう朝の部活動を中止した。

 同日午前7時15分ごろ、現場付近の同市東初石の通学路。時折通りかかる警察車両が普段とは異なる物々しさを感じさせた。登校する児童のそばでは自転車や徒歩の母親たちの姿が見られた。

 小学1年の児童を見守るため、保護者同士で待ち合わせをしていた30代女性は「子どもが通い始めたばかりなので心配。できるだけ多くの人数で登校するようにしたい。校門近くまで付き添う」と話した。

 5年生の長男と一緒の母親(48)は「きょうは付き添う時間があったけど、犯人が捕まっていない中で、いつまで続けたらよいのか。班編制で登校するようになれば」と表情を硬くした。

 市教委は事件のあった20日夜、連絡網を通じ週明け以降の登校時の安全確保について注意喚起。23日朝にはメールで不要不急の外出を控えることなどを呼び掛けた。警戒は捜査の進展を見ながら続ける方針だ。

 ◇お断り=流山市東初石の殺人未遂事件について、被害者の男性を実名で報道しましたが、被害者保護の観点から、今後は匿名で報道します。