防衛省元職員に有罪判決 省内PCなど窃盗で地裁 不適切な備品管理指摘も

 防衛省でパソコンやテレビなどが盗まれた事件で、省内の倉庫などから備品を盗んだとして窃盗罪に問われた陸上自衛隊通信学校(神奈川県横須賀市)の元職員、須田克敬被告(42)=大網白里市駒込、懲戒免職=に対し、千葉地裁(岡部絵理子裁判官)は12日、懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役3年)の判決を言い渡した。

 岡部裁判官は判決理由で、須田被告は深夜や休日の職員が少ない時間帯を狙い2010年ごろから盗みを繰り返し、生活費やギャンブル資金を得るために犯行に及んだとした上で「計画性も高く悪質で、常習性は顕著」と指摘。一方で、罪を認め193万円の被害弁償をして反省し、ギャンブル依存症の治療を行うことや、一定の社会的制裁を受けていることから執行猶予を付けた。

 また、防衛省について「比較的大きく高価な備品が多数紛失しことに長期間気付かなかったのは、国家財産を預かる国家機関の備品管理としては不適切。被害を拡大させた側面を否定できない」と非難した。

 検察側は論告で、盗品の売却を繰り返し「悪質」と指摘。弁護側は「盗まれていることに気付かないなど、防衛省にも落ち度がある」として執行猶予付き判決を求めていた。

 判決によると、須田被告は17年4~7月、東京都新宿区の防衛省で、納入され廊下や倉庫に置かれていた新品のパソコンやテレビ、HDDレコーダーなど計41点(179万円相当)を複数回にわたり盗んだ。


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