金塊密輸主犯ら2被告、起訴事実認める 千葉地裁初公判

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 韓国から成田空港経由で金塊計33キロを密輸しようとしたグループ10人が逮捕された事件で、消費税法違反と関税法違反(無許可輸入未遂)などの罪に問われた密輸グループトップで無職、早川和男(40)と、回収役で塗装工の佐々木一広(44)両被告の初公判が13日、千葉地裁(高木順子裁判長)で開かれ、両被告は「間違いありません」といずれも起訴内容を認めた。佐々木被告については、検察側が「極めて高度な組織性を持ち悪質な犯行」などとして懲役1年6月を求刑し、結審した。

 起訴状などによると、両被告ら同グループの8人は韓国から金33個(33キロ、課税価格約1億4578万円)を密輸しようと考え、運び役の27~48歳の男女8人と共謀し2015年9月26日、成田空港で金33個をキムチなどの容器内に分けて隠し、東京税関成田税関支署に申告せずに金を密輸しようとし、消費税と地方税約1166万円の支払いを免れようとしたなどとしている。

 検察側の冒頭陳述によると、早川被告は14年10月ごろ、知人から「香港で金塊を買って、それを隠して日本に持ち込めば、消費税が浮いて利益が出る。税関にばれたら、金塊はいったん預かられ、罰金を科されるリスクはあるが、罰金で済むし、金塊は返ってくる」などと話を持ち掛けられた。

 約1カ月後、早川被告は、井上裕喜(52)=同罪で起訴=、佐藤史幸(36)=同=両被告を勧誘し、密輸を開始。当初は自ら金塊を運搬していたが、次第に男女のカップルを運び役として募集し、回収役を設けるなど犯行を組織化。早川被告は密輸の手口を構築し、井上被告らに指示。金塊の売却金額の1%の報酬を得ていたという。

 佐々木被告は回収役とされ、検察側は論告で「末端と言えず、重要部分を担っていた」などと指弾。最終弁論で弁護側は「グループ内での地位は低かった」などと執行猶予付き判決を求めた。