分かれた罪状認否 被害者「3人は許せない」 千葉大生集団強姦、初公判

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 飲み会で酩酊(めいてい)状態だった女性が、千葉大医学部生の男3人に乱暴され、3人の指導役の医師にもわいせつな行為をされた集団強姦(ごうかん)事件は31日、千葉地裁で初公判が開かれた。吉元被告は「同意があった」として無罪を主張。山田被告は、自身の実行行為については認めた上で一部を否認し、増田被告は起訴内容を全面的に認めた。罪状認否の内容は分かれ、同時に開かれていた吉元、山田両被告の公判は初日に分離されることとなった。

◆行為自体は認める

 「吉元被告が女性を乱暴し、引き続き山田被告が乱暴した」。検察側の起訴状朗読後、丸刈りに白いワイシャツ、黒のスーツ上下で入廷した吉元被告は「否認させていただきたい」。起訴状では「引き続き」の前後で二つの行為が指摘されている。吉元被告は「『引き続き』より以前の行為は被害者の同意があった。後の行為は認めません」。

 一方、短髪に黒縁眼鏡、濃紺のダウンジャケットにグレーのスウェット姿の山田被告は4人の弁護士からメモを受け取り「(『引き続き』の前は)吉元被告が単独。僕が女子トイレに行った時には終わっていた。『引き続き』の後は間違いありません」と読み上げた。

 短髪に黒縁眼鏡、白いワイシャツ、黒のスーツ上下の増田被告は「いえ、ありません」と述べた。次回公判で結審予定。

 罪状認否は分かれたものの、3被告とも、自身の行為自体は認めた。

◆ワイン一気飲み

 検察側の冒頭陳述によると、3被告は藤坂被告が企画した酒席に参加。山田被告は被害女性に繰り返し白ワインの一気飲み競争を持ち掛けた。吉元、山田両被告は泥酔した女性の両脇を抱えて女子トイレに連れ込んだ。吉元被告は山田被告をトイレ外に出して内側から施錠し乱暴した。トイレに戻った山田被告は、吉元被告から乱暴したことを告げられ、共同で乱暴することを決めて乱暴した。

 2人はその後、トイレに来た藤坂被告と増田被告に対してもわいせつ行為に及ぶよう告げ、山田被告はトイレの床にあお向けになった女性をスマートフォンで撮影し、藤坂、増田両被告に対して送信したとされる。

◆女性は被害告訴

 検察側によると、被害女性は吉元、山田、増田3被告に対する被害告訴を提出。山田被告は千葉大に退学願を送達した。証拠説明で検察側は、女性が「無理をして白ワインを一気飲みし、立てない状態で被害を受けた。3人は許すことができない。意識がもうろうとしていた中、3人以外にもいるのであれば厳しく処罰してほしい」と厳罰を求めていることを明らかにした。

 社会的関心を大きく集めた同事件。吉元、山田両被告の公判には28席の傍聴席を求め158人が、増田被告の公判には27席に123人が詰め掛けた。

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◆「公判内容含め判断」 千葉大、学生の処分で

 これまで、起訴事実に関する認否などを注視し判断するとしていた千葉大広報室は31日、千葉日報社の取材に「学生の処分については、初公判の内容を含め調査委員会でこれから判断していく」と話した。山田被告から送達された退学願については「送達されているが、大学としての判断はできていない」として医学部で保留扱いとしているという。